千夏のうた (2)

2004年9月21日 読書
きたがわ 翔 集英社 2004/09/17 ¥580
あいかわらずの高クォリティの第2巻です。
モノクロページなのに画面から緑色が感じられる、陽射しがまぶしい、蝉の声がきこえてくる。躍動感、生命感。きたがわ翔の独断場ではないだろうか。

2巻では、冬紀の家族問題の心理描写が秀逸。少女まんが畑出身なだけあって、そのあたりはさすがに細やか。ともすれば単純な悪ものになってしまいそうな冬紀のお母さんが、人間らしくてとてもすきです。屈託がなさそうでいて実は苦悩しているお父さんも憎めない。後半ではあまり目立たないけれどおじいさんは反則級にいいキャラだしな。このひとたちが、みんな幸せになれるといいな。
伊藤 理佐 双葉社 2004/09/11 ¥650
どういう風の吹きまわしか、わたしのなかで伊藤理佐が“きて”いる。
フィーヤンの『チューネン娘。』は楽しく読ませていただいているし、コーラスの『ヒゲぴよ』もだいすきだし、エビちゅも読んだことはあるけれど(ああそうだまんくらで『微熱なバナナ』も読んでたわ)、自分的にストライクゾーンどまんなかにくることは今までなかったのですよ。
このひとのすごいところは、やはりなんといっても“嫌味がない”こと。だからといって毒がないわけではなく、自然におもしろいのだからすごい(自虐系ねたが多いというわけでもないし…)
巧い…巧すぎるよこのひと!

著者の幼少〜現代を長野県の“山奥(の村)”というキーワードで綴られた自伝的エッセイ、どこを切っても金太郎飴のような爆笑エピソードが満載☆
まんがを読まない“山育ち”のうちのママンに読ませてあげたい…。

次は『おいピータン!!』か『やっちまったよ一戸建て!!』(どこにも売ってない…目撃情報求!←切実)をいわしたい次第。
市東 亮子 秋田書店 2004/09/09 ¥410
猫も杓子も帯はつけとけ!のこの時代、秋田書店さんはあまりつけられませんね。ついてると帯つきがほしくなるし、すぐぐしゃっとなるし(それはがさつなだけでは…)で、こちらのほうがよいやもなんて思ったりして。

あいかわらず人口密度が高いです。小劇場で姫役を演じているのはてっきり菊千代さんかと思ったら違いました(いやその前に本編に出てないから)
姫御前がどうも花ちゃん(花總まり。宙組トップ娘役)に見えてしかたがない。一度そう思ってしまったらもう、だめだわ…。

渋谷区円山町

2004年9月18日 読書
おかざき 真里 集英社 2004/09/15 ¥410
いつもべたぼめなのでたまには違った視点から。
おかざき作品の苦手なところ。それはパンツの描きかた(笑) 全体的に湿度高そうなまんがだからかな。このみじゃないですねー(ちなみに何がこのみかというと桂正和先生のそれとか…←ねた的には万乗先生とかいっておかなくてはだめか・笑)

渋谷区円山町という限られた空間を舞台にしたオムニバス3篇を収録。胸をえぐられるように狭義な世界。いつしかそれは危険な快感に変わってゆく。
渋谷にさほどなじみがないせいか空気感までは体感できなかったけれど、まあ読めたかな。
個人的に『放課後』がいちばんよかった。

砂の城 (6)

2004年9月18日 読書
一条 ゆかり 集英社 2004/09/16 ¥460
新装版。コミックスサイズで一条ゆかりの名作を追うことができたのはよい経験でした。

人生は、もろくも崩れ去ってしまう砂の城のようなもの…。ようやくつかんだと思った幸せ。それは一瞬の幻なのかもしれない。
ここまで引っぱる話ではないような気もするけれど(長期連載だからループがあるんだよね、やっぱり)、完成度は高い。
ミルフィーヌお嬢さまの贖罪にわたしも救われました…。でもナタリーもかなりだよなぁ。結局彼女はどちらのフランシスをいちばんすきだったのか最後までわたしにはわからない。

毎度書いているけれど、これが『りぼん』掲載。いまの世なら絶対に あ り え な い 。ヒロインが妊娠・流産ですものねぇ。このくらい骨のある作品が描ける作家がまた登場するとよいのだけれど(いまのところ矢沢あいが最後くらい?)

ミモザでサラダ

2004年9月15日 読書
森生 まさみ 白泉社 2004/09/04 ¥410
『感嘆符なしでは語れない』ヽ(´ー`)ノマンセーで、『おまけの小林クン』の中期あたりから森生さんののりについていけなくなってしまって…(絵柄も変わってきたし。歳か…歳なのか!?・笑) しばらく疎遠にしてたのですが、短編なら、と。
これがどうして、大あたり! やっぱり根本にあるふんわりと温かさは変わっていらっしゃらなくてひと安心。なごむ〜。

カイルがとにかく人気あるということですが(あとがき参照)、まぁそうでしょうね(笑) でも、ミモザお嬢さまの愛くるしさとセットだからこそだと思いますわ!(ええこなんだ、これが。でも、できすぎてなくてねー) リース(正直、もえました…。ホモにじゃないよ?←…)とか脇役まで丁寧に描かれていてすてき。なにより、このどきどき感といったら…☆

森生さんの本質は、こういった1冊くらいで完結するシリーズものでこそ発揮されると個人的には思うのだけれどなぁ(『夢幻宇宙』あたりとか生徒会シリーズとかめるへんとか)
傾向的には『理由は彼女に聞いてくれ』のおとなりさんということでよろしいかと(んな勝手に)
また、こういうのたくさん読みたいです。ついでに、こけこっこのつづきが読みたいです(どさくさ)
石塚 夢見 講談社 2004/08/11 ¥429
わりと評判が芳しくなかったようなので、実はどうしようかなぁと躊躇してた。百聞は一見に如かずですね。

絵柄は変わってしまったけれど(あーでも『階上のライオン』とか『週末ヘヴン』とか、微妙にポイントで石塚まんが押さえてたからそのギャップは自分的には少ないわ。もともと絵のひとじゃないし)、石塚節は健在だと思う。
今の時代では恥ずかしいほどの熱さ。情熱。これこれ、これだよね!
人間もがいてなんぼなのよ。
まぁ、前作がきっちりと完結しているだけに、多少の“なぜに?”感は否めないかな。
なんにせよ、蛍と洲比古さん(『愛のように幻想りなさい』石塚まんがでいちばんすきなんだ…)の子孫が人間くさく地に根を張って生きていることはすばらしいです。フィクションなんだけどさ。
というか、『愛のように』では蛍、『エマ』ではエレノア。…わかりやすい…わかりやすすぎるよわたし!
『ピアニシモ』では大樹さんと香菜子ちゃんのカップルがよい味出してる。
一意には裏がありそうで気になる。朱&日輪のこれからの戦いっぷりも気になる。
この先どんなベタベタとどんでん返しの入り混じった展開を見せてくれるのでしょう。
やっぱり、期待してしまうよ。

そしてフラワーコミックス版(そういえば、小学館→講談社なんだよねぇ)全8巻を読み返してしまったわたしがいましたとさ。当時のプチコミ、おもしろかったよね。佐伯香代乃さん(セットで新谷かおるを思いだすわたしはパブロフの犬…)とか、名香智子先生もまだ描いてらして。

なかよし 10月号

2004年9月15日 gazette
表紙…フクシマさんの表紙て前にもあったっけ? 新鮮でよかったと☆
『ぷ〜ちょ』…ヒロインのまゆだけじゃなくて、ぷ〜ちょ描くのも楽しいんでしょうねえ。作者の楽しんでる感が読み手側に伝わってくるという点は評価できる。この調子でいくと遠山さん、これか次回作もしかしたらアニメ化するのではなかろうか。
『チェリージュース』…扉は女の子がいいなぁ…。文化祭のシーンはいつにも増して雑度があがってたと思うです。
『ビキニ!』(最終回)…『結婚しようよ』はふつうに読めたのだけれど、これはヒロインが苦手で受けつけなかった〜。何ってあのヲタまんがにありがちな口調がですよ。力量はあるかたなので(“なかよしらしい”んだよね、よい意味で)次は正統派少女まんがを期待しております。
『娘。物語』…こういうファンタジーまんがきらいじゃなかったりする。え、ファンタジーでしょ?(笑) まあそれも描く神崎さんが上手だからだね、ひとえに。きれいごともここまでくれば立派だよ☆ 子どもには必要だしさー(いやな大人の意見・笑)
『かみちゃま』…ごめんなさい、とっても え ろ く 見 え ま し た Σ(○ Д ○;) 逝ってくる…。
<総評>
シュガルン休載だし、購入するつもりなかったのだけれど…(ちゅかロンパース、戻ってくる、よね…?←フィーヤンの団地と番外地を見ているだけにいまいち自信なし) しょぼめな(ダメじゃん)シュガルンコーナーがあったので、つい…。
先月号のシュガルンの全サが応募してから半月も経たないうちに到着。早ッ。さすが日本で最大手出版社か!?(応募者少ないとかいうオチだったらどうしよう・笑) シュガルンのリストウォッチをのがしたことを今でもすこしだけ悔やんでるの…。花ゆめはいつもかなり時間がかかるんやよね〜。別マはどうだったかな。
というわけで本命が載っていないというに丁寧め(当社比)にレビュー。
全サコーナーのカットがすでに連載となっている桃雪さんがいつ本格的に本誌に使われはじめるのかを生温かく見守っています。
ああそうそう、忘れるところだった。先月からの続きの別冊、おもしろかった。原作が小説だと難しいのにね〜。『チャンネルW』(だっけ?)の最終回だけ見て微妙…と思った作家さんだったのだけれど、この路線はいけるのでは? 三つ子と先生のからみ、意外にもえポインツだわ…アァ?( ´Д`)σ)Д`)ァゥァゥ

水色童子K.K. (1)

2004年9月14日 読書
名香 智子 小学館 2004/08/26 ¥530
本誌でちら見していたときは微妙だと思ったのでどうしようかなぁと思いつつ…。

名香智子先生の作品は大はずれは基本的にないと思うけれどね。
ミステリものは手慣れていらっしゃるし、安心してそれなりに面白く読める。

というか「バーチャル・タウン事件」なんて、名香先生世代(失礼)の少女まんが家さんが描かれるにしては考証からしてかなり練られているのに驚き。いまはもう亡きプチフラワー時代、あとがきや柱で「パソコン始めました」なんて文字を読んでいた一読者からすると、感慨深いものが…。もしブレーンがいらっしゃるにしても、きちんとご自分の中で消化なさってるのだからすごいわ。
物語としてはこれからといったところ。

都来(とら…てすごい名前だよね)さんがわりとけっこうすきで、水音くんとくっつけばいいのにーと思う。が…名香まんがでカップリング予想したり入れこんだりするとかなりの高確率で肩すかし食わされるんだよね〜(『パンドラ☆パニック』は大きな例外) 1巻の表紙からして男ふたりだしね(構成上このコンビがウリらしいので仕方ないか…)
和田 慎二 メディアファクトリー 2004/08/23 ¥700
公言どおり、完全版です★
実は全編通してまとめて読んだ覚えがないので、ここらで腰を据えて(笑)
和田先生は“超少女明日香シリーズ”がいちばんすき。ちんくしゃ明日香もえー(メイドさんですがどうですか)

濃いです。濃くてすてきです。麗美さまがなんともかっこうよく…。スガちゃんが出てくると安心しますね。しかしサキはかっこかわいいなぁ。
ドラマの影響を受けて(その世代なので)はじめて読んだときには画面の古さというか暗さ(当時の花ゆめは星野架名さんとかアニメ風が人気だったのよ)が苦手だったのだけれど、車田先生の『スケ番あらし』(いえ、すきですよ? 静華ちゃん)とかに比べればさすが少女まんが、きれいなもんやよね。

まさか今回の完全版には載らないだろうと思っていた白泉社文庫版のあとがきも掲載されていたのがうれしかったです。もちろん、今回のための書き下ろしあとがきもある〜v(この辺はあとがきを描くことをガンさんに勧められた竹本泉先生にも感謝!ですねっ) カラーもあるし、今までもっていなかったのなら買いかと…!

あとせっかくなので、ここでひとつ基本的なところをつっこんでみます。なにを今さら感ひしひしですが。
和田先生…あなた、吾妻ひでお先生の影響受けてますね!?
…ぎりぎりロリコンブームの余波を受けて育ったんやよう…ゆるして…。

SLIP (1)(2)

2004年9月14日 読書
西村 しのぶ 白泉社 1995/09 ¥610
さすがに文庫版しか手に入らないかなぁ…とか思ってたら、石狩の本屋さんにしっかり2冊置いてやがんの。ちなみに文庫もありました。
“手に入りやすい”シノッチャ画伯の本は『サードガール』を除いて大体制覇したかなー。
ロン毛男牧場…わたしは好みではありませんが(笑) わたしならっ、めがねスーツ牧場で…(いや、牧場である必要はないでしょうに) 燕尾タキシード軍服(海軍限定)牧場でもいいです。なんじゃそりゃ。
『SLIP』ですきなのは西崎先生かなぁ…(あ…ここで先生属性が…。めがねがないのが惜しい) でも不倫はいけませんよ。
全体的にはいつものやつというかんじで楽しめたのですが、通りすがりの赤ちゃんにちゅうはいけないと思うのです! しかも化粧が濃いであろう大人の女性が…お可哀想ですわよ(;・∀・) せめて指をぎゅって握ってもらうくらいにとどめておかないと(それは前科ありだったり…いえ、若気の至りで…)

NANA (11)

2004年9月13日 読書
矢沢 あい 集英社 2004/08/11 ¥450
うーん、とりたてていうことはないかなぁ。個人的にはやや停滞だけれど、今後の展開にもよるし。そろそろまとめに入ってほしいところ。
『NANA』がいちばんおもしろかったのはふたり暮らしを始めるところだったよねー。
おまけの『下弦の月』パロディがうれしいやら複雑やら。矢沢作品ではあれがいちばんすきです。しかし愛蔵版とは…。
山本 ルンルン ジャイブ 2004/08/31 ¥599
毎月まとめて読めるなんて贅沢だ…!のとりあえずひと段落(でも月末にはオリオン街2巻が出るのー♪)
予想したとおりジャスミン話が入ってましたね。かわいい。努力してかわいくなる女の子はもっとすき!
それだけでひとつの才能ですってば。

原作のサンディはよいこ度が高いのう…。
スネイルくんはよく考えるとけっこう不気味。だまされるな!(笑)
アクビちゃんでは迷わず手久野くんがだいすきなメガネフェチのわたしですが、いまのところクローブには食指がピクリとも動かず。おとなぶろうとしてるからかなぁ、ふしぎ。

一度ライムをカミーユと思ってしまったが最後、ずっとそのことが頭の中を離れませんだれか助けて(飛田さんはアニメではサンディパパ役…)

オリオン街 (1)

2004年9月13日 読書
山本 ルンルン ジャイブ 2004/09/01 ¥693
うれしい、これも読みたかったんだー。
『マシュマロ通信』と並べるとよいかんじです。
山本ルンルンの描くキャラクターのパターンは決まっているのだけれど、それでいて個性を出していくのはすごいことだと思う。
みどりちゃんを最初男の子かと思ったのはわりとトップシークレットです(ナッツ顔なんだも…)
かえでとカンナを足すとジャスミンになり、ジョニーとレイジを足すとライムになるのですネ★
“女の子の友情”という一貫したテーマがあるところがほかのルンルン作品とは一線を画しているところかと。
氷室 冴子 /山内直実 白泉社 2004/08/27 ¥880
吉野君編完結。正確には守弥の番外編も残っているけれど、本編としては。

せつない…。これだから吉野君きらいになれないんだよな…だからといって彼のしたことは決して許されることではないけれど。
表紙のミニ吉野君と瑠璃姫がまた、涙を誘います…。

ラストに現れる高彬、あんたいい男だよ…。ふたりで雪を見るシーンは哀しくも美しい。

ところで、平安もののバックにばらが飛んでいると少し違和感を感じてしまうのはわたしだけでしょうか(笑)
無事完結。コンプリート。
自分と、関係者のみなさまがたにおつかれさま。

『ヨコハマ物語』は読ませる作品で、『はいからさんが通る』は勢いのある作品。どちらも魅力的。一応2作品とも既読なのだけれど、雑誌サイズで毎月大きなボリュームで読めるのが幸せでしたとも。

ラストのゲストはドジさまこと木原としえ先生(だいすき!) いままでのどのインタビューのゲストさんより、大和先生と親しげに感じられたのはなぜだろう…。同世代だから?
収録作品が名作の呼び声高い『日なたへ日かげへのロマンス』というのも、ナイスなチョイスですこと。

花とゆめ 19号

2004年9月7日 gazette
ひさびさの花ゆめレビュー。
『フルバ』…は現段階ではなんとも。ひっかかるものは多少あれど、ことのなりゆきを見守ってからと思ってまする。
『V・B・ローズ』…雑誌に載ってる段階ではふつうに読めるです。コミックスは買わないなぁ。まぁ、日高さんも服飾系のかたなので、その辺は同じ(?)出身としてさすがに“わかって描いてらっしゃるなぁ”と思う。
『てるてる』…最高潮。いまいちばんつづきが気になるところ。こういう伝奇的なの、すき(高橋留美子先生の人魚シリーズとか!)
『制服メーカークラブ』…まぁ、投稿者さんだからね…ハハ…。制服のデザインがありえないな…なんてね…フフ…。とりあえず、一条ゆかりの『デザイナー』でも読んで勉強しなおされてみてはどうでしょうか(笑) ところで、ありなっちテイストなら浅野伽々さんを使ってしまえばいいのにねえ。
『せつげつか』…絵柄はこのみじゃないのだけれど(子どもはかわいい)、いいもの読ませていただきました。このかたのいろいろな作品が見てみたいなー。ひさびさに元祖花ゆめテイストな作家さんかも。

武装錬金 (4)

2004年9月7日 読書
和月 伸宏 集英社 2004/09/03 ¥410
あいかわらずすきなテンション。う〜ん、あまりだらだらつづくのは苦手なのだけれど、この作品はどのくらいいけるかな。
双子はぜひとも再登場してほしい。4巻は桜花さんとエンゼルさまハァハァでした。
まひろ嬢がますますボケキャラに…。
アレックス・シアラー/金原 瑞人 求龍堂 2004/05 ¥1,260
まず、このタイトルがずるい。まるで「ベルベット・アンダーグラウンド」のようではないか。
内容がずるい。ベタな展開なわりに、小道具使いなどがうまく、子ども向けなのに大人でもニヤリとさせられる要素がある。

個人的に設定しているよい児童文学の条件は、とにもかくにも“説教くさくないが、なにかしらの教訓がある”ということ。そしてその条件からいえば、まちがいなくこの作品は“よい児童文学”の範疇でしょう。説教くさくない。それは非常に大事だ。

最終章がまた巧い。「こうきたかー!」と思わずうなってしまうアイディア賞。
ぜひ映画で観てみたいな〜。

SとMの世界 (1)(2)

2004年8月26日 読書
さいとう ちほ 角川書店 2003/07/18 ¥420
ああ…読まなければよかった。すこしだけ後悔。
さいとうちほの中途半端に歴史をからめたものは鬼門だとわかってはいたのに…。すきなかたには申し訳ないけれど、わたしはとにかく受け入れられなかったと言うことでひとつ。
ウテナ(アニメはほぼ未見)はまだ姫宮がいたから読めたんだけどなー…。

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