スチームボーイ

2004年8月1日 映画
大友克洋の圧倒的な画力と構成は認めるけれど。
実は、そんなにわたしのなかでは存在が大きなひとではない。

でも、この映画はおもしろかった。
一部ではよくない評判も聞いたりしたのですが(実際に観るまで振り回されたくなかったのでどんな批判かは知らないが)、そんなこと全然ない。充分満足できた。すくなくとも、わたしはね。
娯楽大作としては及第点。あんまり啓蒙とか、思想とかいうのは野暮でしょ(それいっちゃうと、やっぱりドンパチカコイー感は少なくとも入ってしまってるもんなー…)
とにかく、絵が美しい。特に背景と、やっぱり機械。蒸気を発明したのはワット(使えないかもしれない雑学) 優雅な動力だわ…。この映画を観よう、と心にきめたのはクリスタルパレスが出てくるからという理由だったなー。ロンドンが丁寧に描かれている。ほかにはスカーレット号の色合いなんかがお気に入り。大友!て感じで独特。ヨーロッパらしさはキャラクターにも感じられませんが。
キャラといえば、高慢な女性に弱いわたくしといたしましては、スカーレット・オハラ(まんまな名前やな…)にやられました。かわいぃ〜! 意地悪なのではなくて、ある意味まっすぐなのですよね。犬もかわいいし、色トレスのブロンドの巻毛が犯罪的に愛らしい…。わたしならエステラという名前をつけるかしら(by大いなる遺産) 微妙なドレスもご愛嬌で(こういう男映画にありがち。やはり力を入れるべきところではないらしい☆) クリスタルパレスでバレエを踊るシーンも最っ高かいらしかったわ。声もよいの。あ、レイの鈴木杏もその点はがんばってたよね。ムスカ…じゃなかった、デイビッドもすき。マッドなメガネですから!(ゆえにメガネ失ってからはわりとどうでもいいです←ひでえな…)
スタッフロールに出てくる未来のスカーレットと思しき女性にハァハァ。そうね、金髪はそのような可能性を秘めているのだわ…!(観ていないひとのためにあえて伏す)

あ、でもやっぱりみなさん外国人に見えませんね(禁句か?)
気になった点は
・レイのいる階級
 窓ガラスがわりとふんだんに使われていたおうちに住んでいたけれど、中流でもなさそうだし…?
・年代の辻褄の合わなさはわざとかしら(機械とかいう意味ではなくて)
・クリノリンは外したんですか(笑)
・メイドさんが出てこなかった(お嬢さまだけでわりとわたしは満足ですが…)
とりあえず、帰りに書店で軍艦の本を見てしまったりするわたしがおりましたとさ。終わってるな…。
歯車ががちゃこんいうところを見ると、つい髪の毛から巻きこまれてぐちゃっといってしまいそうな気分になるのは、わたしが高橋葉介先生のファンだからでしょうか★

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